憲法とは「怪物」を繋ぎ止めておくための”鎖”である |
(答え)憲法とは「怪物」を繋ぎ止めておくための”鎖”である。
憲法について、まず何よりも最初に学ばなければならない大事なことは、立憲主義の理念、すなわち「憲法は政府から人びとを守るために必要な取り決めである」という近代憲法の基本原則である。
憲法が何のためにあるのかはこの一点に尽きる。
この大切なことを、僕は岡田憲治さんの本(静かに「政治」の話しを続けよう)から学んだ。
「権力に関わる事項で、もはや人間への信頼を語るのはやめよう。
悪さなどしないよう、権力者を憲法という鎖でしばるのだ」
(1798年のトーマス・ジェファーソンの言葉、『暴露』P45~)
憲法とは権力者という「怪物」を繋ぎ止めておくための”鎖”なのである。
いったん鎖を解かれてしまった怪物を再び繋ぎ止めることは大変である。
というより暴れ出したらもはや繋ぎ止めることなど出来ないかもしれない。
だから改憲について言えば、新しい鎖で繋ぎ直そうというのであれば賛成してもいい。
でも鎖を解いてしまおうという改憲には絶対に反対である。