ユング心理学ノート(7) 自己についての表現-2 |
(7)自己についての表現ー2
エーリッヒ・フロム『生きるということ』から
"ある様式"には、持っているものを失う危険から生じる心配と不安は存在しない。
もし私が、"私があるところの人物であって"、持つところのものでないならば、だれも私の安心感と同一性の感覚とを奪ったり、脅かしたりはできない。
私の中心は私の中にある。
私の"ある"能力と、自らの本質的な力を表現する能力とは、私の性格構造の一部であって、それを左右するのは私である。
(『生きるということ』P154)
エーリッヒ・フロム『よりよく生きるということ』から
真理に気づく結果、より独立した存在となり、自分自身のなかに中心を持つようになり、より生き生きとしてくるのである。
現実には何も変えられないと思い知らされるかもしれないが、羊としてではなく、人間として生き、そして死ぬということには成功するだろう。
(『よりよく生きるということ』P108)