コミュニケーションの本質は“相手を理解する”ということ |
企業から学生向けのメッセージで目につくのは、まずコミュニケーション能力が大事だということである。
きっと多くの人は、コニュニケーション能力というと“うまく伝える”ための能力というように考えているのだろう。
“発信する”ことがコミュニケーションだと考えているのだ。
しかしコミュニケーションの本質は“相手を理解する”ことである。理想的なコミュニケーションはお互いに“理解し合える”ことである。
残念ながらこのことはあまり理解されていない。
そして相手を理解するためには“聴く”ことが大切な手段となるが、実は本当に“聴く”ことは簡単なことではない。
だからコミュニケーション能力を身につけたいと願っている人は、人の話をよく聴くこと、相手を理解することにもっと注力すべきなのである。
自分のことを“理解してもらいたい”と願っている人は多いが、相手を“本当に理解する”ことができる人は少ないのである。
(八嶋聡)