人生蝋燭論 |
禅心寺・金子真介住職のお話
「えらいお坊さんにならなくていい。でも本当のお坊さんになってほしい」
金子住職の母親がかつておっしゃられた言葉だそうです。
人生蝋燭論、とてもいいお話でした。
ろうそくの詩
人間のいのちは
一本のろうそくに
火をつけたようなものである。
燃えながら
照らしながら
刻々刻々と減ってゆく。
減ってゆくいのちを
減らぬようにすることは
誰にもできない。
ただ
どこをどのように照らしてゆくか
これだけが人間に与えられた
たったひとつの
自由である。
<人間の科学>「人間と宗教」から
現代社会の大空には
宗教の弔鐘が
響きわたっていると
感じている人が多い。
それは
宗教が人を弔う
鐘の音ではない。
現代社会が
宗教の終焉を弔うかの
響きをもっている。
岸本英夫