エーリッヒフロムの本から 何度でも読みたい巻頭言 |
「愛するということ」
何も知らない者は何も愛せない。
何もできない者は何も理解できない。
何も理解できない者は生きている価値がない。
だが、理解できる者は愛し、気づき、見る。
・・ある物に、より多くの知識がそなわっていれば、それだけ愛は大きくなる。
・・すべての果実は苺と同時期に実ると思いこんでいる者は葡萄について何一つ知らない。
(パラケルスス)
「自由からの逃走」
もし私が、私のために存在しているのでないとすれば、だれが私のために存在するのであろうか。
もし私が、ただ私のためだけに存在するのであれば、私とはなにものであろうか。
もしいまを尊ばないならば ― いつというときがあろうか。
(「タルムード」第一編「ミシュナ」より)
われわれは汝を天上のものでも地上のものでもなく、死すべきものでも不死のものでもない存在として創造した。
それは汝が自分の意志と名誉にしたがって、自由に汝自身の創造者であり形成者であることができるようにである。
われわれは汝だけに自分の自由意志による成長と発展をあたえた。
汝はみずからのうちに宇宙的生命の胚珠をもっている。
(ピコ・デラ・ミランドラ 「人間の尊厳について」)
人間に内在する不可侵の権利ほどに不変なものはない。
(トーマス・ジェファースン)
「生きるということ」
なすべき道は、あることである。 (老子)
人が考えるべきことは何をなすべきかではなく、
自分が何であるかである。
(マイスター・エックハルト)
君があることが少なければ少ないほど、
君が君の生命を表現することが少なければ少ないほど、
それだけ多く君は持ち、
それだけ多く君の生命は疎外される。
(カール・マルクス)