(1) いま起きていることを精神分析する |
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2014年 10月 11日
いま起きていることを分析し、自覚すること。 それしか解決の道はないし、それしか僕にはできない。 「われわれのなすべきことは、……個々人が自分の状態を明確に意識化する努力をこそ積みあげるべきで、これは遠回りの道のように見えて、実は最善の道と考えられるものである。」(河合隼雄) なので僕も、僕自身の状態を明確に意識化する努力を積み上げていきたいと思う。 日本人の一人として最近気づいたことがある。 それはとても根の深い、日本人の心理構造のおそらく根源に関わるものである。 現在、安倍政権のもとで起こっていること、それも静かに着実に進行していることにとても恐怖を感じている。 なぜこの国はこのようなことになってしまったのか。 どこで誤ったのか。 その理由もなんとなく分ってきた。 そしてこのまま進めば、これから必然的に起こるであろう深刻な未来も見通せてくる。 最近、岸田秀の本を続けて読んでいる。 ユング理論にやや批判的な点を除けば、共感できるところが実に多い。 岸田秀は何度も一貫して次のように主張している。 「日本という国家は個人に譬えれば精神分裂病の患者のようなものである。 それは自己が、『外的自己』と『内的自己』とに分裂しているという意味である。 → (外的自己) 外国を崇拝し、模倣し、外国に屈従する「自己」 → (内的自己) 外的自己に反発して、外国を憎悪し、外国との関係(国際関係)から逃亡し、誇大妄想的自尊心のなかに閉じ籠ろうとする「自己」 日本が精神分裂病となった根源にあるその根の深い理由とは、建国の起源にまで遡るであろう「自己欺瞞」と「隠蔽」によるこの国の歴史である。 「自己欺瞞」とは自分自身に嘘をつくことであり、認めたくない屈辱的事実はまるでなかったこととして否認すること。 そして都合の悪いことは徹底して「隠蔽」する。 もしかするとこの国は、建国の起源に遡って権力層がその正当性を有していなかったのではないだろうか、とさえ思えてくる。 都合の悪いことを徹底して隠蔽する体質は、あれだけ悲惨な負け方をした先の戦争の「敗戦」責任がうやむやにされていることや、今回の原発事故の対応を見ても、一貫して同じものが示されている。 他人に嘘をついても破滅しないが、自分に嘘をつけば破滅する。 この国がこのまま自己欺瞞を続けるのであれば、また同じ破滅の道を進むことになる。 すでに安倍政権は国際社会から孤立している。 破滅はなんとしてでも避けたい。 どうすればいいのか。 自己欺瞞から抜け出すには、そのこと(何を否認しているのか)を自覚するしかない。
by omoinoha
| 2014-10-11 11:36
| 非心理学者が語る心理学
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